高校入試の出題範囲カットについて。

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福岡県も出題範囲の配慮内容について発表がありました。

「もしかしたら発表しないかも」

なんていう噂も流れていたので、不安もありましたが、やっとスッキリしました。

 

まずはその内容から。

出題範囲から除外する内容

教科 出題範囲から除外する内容 
数学 『三平方の定理の活用(※)』及び『標本調査』 
※ 〔第3学年〕B図形(3)三平方の定理のうち「ア 三平方の定理の意味を理解し、それが証明できることを知ること」は出題範囲に含まれるので注意すること。 
社会 公民的分野『私たちと国際社会の諸課題』 
理科 第1分野『科学技術と人間』、第2分野『自然と人間』 

”国語及び英語については、3年間を通じて学習すべき内容を繰り返し学ぶという教科の特性があり、学習指導要領上の特定の学習内容を出題範囲から除くことは難しいことから、次の内容を出題範囲から除きます。”

教科  出題範囲から除外する内容 
国語 漢字を問う問題において、県内中学校で使用している第3学年の教科書(※)で新たに学習する漢字 
なお、問題文中にこれらの漢字が含まれる場合は、その漢字にはふりがなを付します。 
英語 県内中学校で使用している第3学年の教科書(※)で新たに学習する英単語・英熟語 
なお、問題文中にこれらの英単語・英熟語が含まれる場合は、その英単語・英熟語には注釈を付します。 

 

7月に発表された他の都道府県よりも削られていないという印象ですね。

 

例えば東京都は、福岡県の除外内容に加えて、

公民だと【『私たちと経済』の「国民の生活と政府の役割」】もカット。

理科だと【『運動とエネルギー』の「力学的エネルギー」、『地球と宇宙』の「太陽系と恒星」】もカット。

 

九州内では熊本県で比較してみましょう。

福岡県の除外内容に加えて、

数学は【「円周角と中心角の関係」】が除外ですね。

理科は【「地球と宇宙」】が除外です。

 

生徒たちからは文句が出そうですが、高校進学時のギャップが少なくて済みそうなので、あまり多く除外されなくて良かったと思います。

夏休みが驚異的に短かったというのも、学習内容を取り戻すのに一助したのかもしれません。

とはいえ、やはり除外内容の習熟度は例年よりも落ちるでしょうから、何らかの対策は必要ですね。

 

さて、実際の高校入試はどのようになるのか、現時点でのコメントをしてみたいと思います。

 

国語

中3の漢字が除外されました。

といっても「中3の漢字は出ないから覚えなくてもいい」とはなりません。

 

だってこう書いています。

なお、問題文中にこれらの漢字が含まれる場合は、その漢字にはふりがなを付します。 】

うん、つまりは「漢字の読み書き」での問題としては出ないけど、問題文には出るよってこと。

書き取りの勉強はしなくてもいいと思いますが、意味がわからなければ問題文の意味がわかりません。

 

つまりは、受験勉強は今まで通り頑張りましょう!ってことです。

 

数学

「円周角」や「三平方の定理」の序盤が除外されなかったのは朗報です。

「標本調査」はそもそもの出題が少なかったので、そんなに影響はなさそう。

(「資料の整理」は出題される範囲なので間違えないで!)

 

「円周角」や「三平方の定理」は問題を解く上で、かなり重宝します。

証明の問題では、「合同」よりも「相似」(それも円周角を使ったもの)の方が解き易いことが多いです。

円錐の体積の問題なんて、高さを求めるとき「三平方の定理」をよく使いますもんね。

案外、中1・中2内容より簡単ということもあります。

 

あとは、やっぱり「過去問」を解く際には無駄が少なくて良かったということですね。

過去問演習のときに

「あ~、これ《三平方の定理》知らなきゃ解けないや~」

なんてことが無いのはそれだけで嬉しいです。

 

社会

もともと公民の学習時間も減っていた中で、最後の章の除外。

そんなに影響なさそうです。

むしろ、地理や歴史の重要性が増したので、中1・中2からしっかりと勉強してきた(暗記を頑張ってきた)生徒に有利です。

そもそも、除外される『私たちと国際社会の諸課題』 も、歴史と重なっている内容もあるので、歴史の勉強は必須なことは変わりません。

 

理科

「地球と宇宙」が除外されなくて良かったです。

ここ、好きなんですよね、教えるのが。

で、できるようになったら得点差をつけられる分野でもあります。

 

宇宙とかって、全く興味のない子はイメージができない。

できない子は本当にできない。

そんな生徒が、できるようになるために、試行錯誤するのが毎年の自分の中のテーマ。

今年はプロジェクター使って、もう最初の授業してしまったので、ホント、ヨカッタヨカッタ。

過去問もテキストも無駄にならなかったのもマル。

生徒たちは「えー」って文句言いそうですが。

 

英語

「中3の英単語・英熟語は出ない」ということです。

裏を返せは、「英文法は全部出る可能性大!」と思ったほうが良いですね。

そう!中3英語の最大の難関「関係代名詞」です!

理解に苦しむ生徒の多い「関係代名詞」。

中学生で習う「関係代名詞」は基礎的な内容ながらも、生徒にとっては大きな壁のように立ちはだかります。

でも、これから先も英語を学習する上では、相当大事な文法なので中学生のうちに基礎はしっかりと固めておきたいですよね。

だから「出ない!」とはっきり言われなくて良かったです。

「出ない」って言われても、「教えないと、この先(高校生で)困るから!」という葛藤があったに違いありません。

そういった意味でちょっと安心した除外内容でした。

 

まとめ

いろいろと考察してみましたが、福岡県からの除外内容を見て、ぶわーっと書いたので、後日、記事内容を修正するかもしれません。

それに、やはり除外内容で、今年4月から6月の学習の遅れの負担が多少は軽くなるということは間違いないです。

塾に通っていない子も多いと思うので。

結論、中1・中2内容は例年以上に重要になってくるということ。

ここで間違えてはいけないのが、「範囲が狭くなったからといって簡単になったわけではない」ということです。

 

入試内容は間違いなく深まるでしょう。

だから気が抜けないのはいつもの入試と変わりません。

 

ひとつ不安があるとすれば「出題されないことが明白な内容が、中学校でどのように指導されるのか」という点です。

私立高校も出題範囲が狭まっていることはすでに発表されています。

だから、中学3年生たちが学校で学ぶ「入試に出題されない範囲の学習」はどうなっていくのか。

《中学3年生のうちに学ぶのか。

それとも高校1年生にまわすのか。》

この点だけは、注視しなくてはいけないようです。

 

 

 

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